TALK! Onomatope#7 : Yukkuli ゆっくり
AIKO
AIKO's Japanese Lesson
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「まったり」という言葉を知っていますか?
よく聞くし、よく言う。そんな言葉のひとつが「まったり」です。
語源は、”欠けるところがなく、整っている” ことを意味する「全い(またい)」からきているという「まったり」。確かに「全い(またい)」の漢字は、「全く(まったく)」と同じですよね。でも、「まったり」は、一般的にひらがなで書きます。だから、私も知らなかったです。
さて、この「まったり」は、”欠けるところがなく、整っている”という語源。全然関係ない方向で使われ続けてきました。それが、食べ物の味の説明です。「まったりした味わい」というようにね。
「まったり」は、しっかり味がついているけれどまろやかな舌触りを表現するときに使います。密度が濃いめで、こくがあり、とろみがあるものをひとことで表すと「まったり」に。
例えば、コーンスープやレバーペースト、雲丹(うに)、あんかけの餡(あん)など・・・ああ、私が大好きなものばかり並べてしまいましたが、そんなメニューが当てはまります。
また「まったり」は、”落ち着いている” という意味もあります。もとは、人柄(ひとがら)について説明するときに「田中さんは、まったりしている」=「田中さんは、落ち着いていて、包容力(ほうようりょく)がある人」などと伝えたようですが、今は、状態を表す表現としてよく使われることがほとんどです。
「まったりする」=ゆっくりくつろぐこと
これで、大丈夫。ゆっくりくつろぐ状態を表す「まったり」は、”chill out” です。Z世代は「まったり」を「チルする」とか「チルってる」ともいうようです。
ジャパングリッシュは、むずかしいですね。